『年頭所感』 皆さん、明けましておめでとうございます。
少々ご挨拶が遅れてしまい、既に診療に来られて直接ご挨拶を交わさせていただいた方もいらっしゃるかと思います。
新型というにももう既に3年もの月日が経過しておりますが・・・。
コロナウイルスの感染は相変わらず広がりを見せており、年末年始を通じてその勢いは増すばかりの今日この頃です。

昨年は、それこそコロナウイルス感染に終始し、静岡県もしくは磐田市にとってもあまり佳いニュースはなかった一年でしたね。
最もインパクトが強かったのは9月末の台風15号に伴う豪雨被害でしょうか？
泥水に浸かる車や建物、店舗もかなりの間の休業を余儀なくされてしまい、多くのボランティアの方々の尽力をもってしても復旧まではかなりの時間がかかり大変な出来事でした。
この場をお借りしまして被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。

また、当クリニックでは磐田に関連するスポーツチームととして
サッカーJ1のジュビロ磐田とラグビー LEAGUE ONE の静岡ブルーレブズのサポートをお手伝いしながら応援させていただいていますが･･･。
両チームとも昨シーズンは残念な結果になってしまいました。
既に御存知のように3年ぶりに J1 で闘ったジュビロ磐田は 最下位という結果で再び J2 に落ちてしまいました。
また、LEAGUE ONE 初年度を「新チーム」として迎えた静岡ブルーレブズでしたが、
新型コロナウイルス感染を繰り返し5試合が中止になってしまい煮え切らないまま12チーム中8位という予想外のシーズンとなってしまいました。
ともに今年こそは･･･.と言いたいところなのですが、ジュビロ磐田は一昨年のファビアン･ゴンザレス選手の契約時の違反がありFIFAから重いペナルティーを課されているため新規の補強が出来ない状況であり,昨年の状況を考えるとかなり厳しいシーズンになることが予測されます。
1年でのJ1復帰を求める声が多数あるのは存じていますが、私個人としては早急な結果を求めるのではなく、しっかりとジュビロとして目指すサッカーの形を再確認しながら若手の育成に力を入れ、数年後にJ1復帰のみではなく優勝争いの出来るようなチーム力を蓄えて行く足掛かりの年にして欲しいと思っております。
スポーツディレクターとして17年振りに戻ってきてくださった藤田俊哉さんや茨の道を承知で日本代表チームのコーチから監督へ就任してくださった横内昭展監督に期待をして見守りたいと思っています。

さらに、静岡ブルーレブズは･･･。2年目のシーズンが始まっていますがなんと3連敗！
今シーズンはFWでのモールやラックに手応えを感じられている反面、ニュージーランドから鳴り物入りで加入してきたSHのブリン・ホール選手とサム･グリーン選手やクワッガ･スミス選手との連携がまだなかなか思うように噛み合っておらずバックスへの展開で思うような力が発揮できていないのかなぁ？と感じています。
何とか、試合が続けられればまだまだ目標のトップ4へは巻き返しできる筈！！と期待して見守っています。

さて最後に、懸案の新型コロナウイルス感染症についても触れないといけないでしょうね。
昨年の途中から、政府が感染対策よりも経済回復を重視する方針に切り替えてきています。
ウイルスの主流がオミクロン株になって、罹患しても重症化することがほぼなくなってきてはいるので、この方針自体は良い方向かと思うのですが･･･。当然、制約をなくして行動していけば感染力は低くないわけで患者数は増加していきます。分母が増えれば、入院する人や基礎疾患などが原因でなくなる方のうちでコロナ感染を併発する人も増えるわけで
現状は死者数の増加・病床利用率70〜80％というギリギリの状態となってしまっています。
また、感染症法の2類扱いを辞めないために同居家族はいまだに『濃厚接触者』として自宅待機を強いられてしまい、病院などの医療機関を含めて多くの職場で労働力不足が問題となってきています。
もうそろそろ、思い切って5類相当に変更して社会を廻すために切り替えていくことが必要なのではないでしょうか？

当然,一部ではありますがコロナウイルスに感染する事によって基礎疾患が重篤化する人もいるわけで、
そのような入院が必要な方への医療体制の強化は必要ですが、重篤化しない殆どの感染者への発熱外来での対応や登録などは撤廃して医療も通常診療を重視する方針に戻すべきではないでしょうか？

当クリニックでは、6５歳未満で重篤化するリスクが少ない方々には,市販もしくは市から提供される抗原検査キットで自ら診断して,登録と自宅での療養を行っていただくように御案内しております。
それと併行して3月までで終了になると噂されている新型コロナウイルスワクチンの無料接種を少しでも多くの方々に受けていただけるように接種枠を拡大して取り組んでいます。
1月に入って皆さんのワクチン接種への関心が薄れてきているのか枠が埋まらない状況が続いています。
まだ、お手元に接種券が残っておられる方がいらっしゃいましたら、最後のチャンスですので前回接種から5〜6ヶ月を目処に最後の無料接種を是非受けておいてください。

長文になってしまいましたが、コロナ禍に翻弄されながらも当クリニックは皆さんの健康をしっかりと維持し、地域社会への貢献を果たすべく信念に基づいた医療を提供し続けて行く所存です。
そのためには、皆さん方のご理解とご協力が必要不可欠です。
スタッフ共々一体となって邁進していきますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

院長　　内山　啓

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