昨年は、言うまでもなく新型コロナウイルス感染症(covid-19)に終始した一年でした。 それは、うちのクリニックでも全く同様でありました。日々の診療に直接変化はありませんでしたが・・・。というか感染対策上に問題がない限り「今まで通り」というのが今回の感染症に対する私のスタンスでありました。ですから、中には発熱していたり咳や痰があるというと診療自体を断られたり、車の中で診察もなく解熱剤だけ処方された上にトリアージ料金を上乗せされたと言う話も伺いましたが、うちでは何も変えずにいつも通りの診療を継続しておりました。ですからコンビニや他のクリニックでぶら下がっていたスクリーンも設置しませんでした。うちのスタッフには感染経路は、眼・鼻・口からのウイルスの侵入に限定されるのでマスク着用、うがい・手洗いの励行、標準予防策の首から上に不用意に手を上げて触らないことを指導し、その実践を日々徹底しております。 流石に、第3波が生じて厚生労働省からの指導を受けてからは、導線と空間を分けて診療するようにしていますけどね。(あくまで“かかりつけ”の患者さん限定で診療致しますのであしからず。) という訳で、昨年からは何かと物入りな日々を過ごしています。(支援金があるでしょう!と思った貴方は,よくご存知ですね。100万円が国から支給されるようですが、全然足りません・・・(>_<)) そして、昨年の5月にも言っていたように今年は流石に画像モニターや電子カルテを入れ替えることになりました。よりによってこんな厳しい年に・・・。とは思いましたがやむを得ません。お陰で入力や計算は段違いに速くなり、画像も綺麗に見えるようになりました。 これらは気持ちが落ち込み時の時にも、楽しく診療を進める支えにはなりました。 支えと言えば,スタッフの頑張りにも感謝です。クリニックに勤めている=医療従事者です。 その行動は、「自粛」を強いられ、Go To キャンペーンにも参加できず、県外にいる家族・友人とも自由に会えないような日々を送りながら、皆さんの健康を守るべく感染の恐怖にも耐え忍びながら笑顔で働いてくれました。彼女たちの頑張りなくして当クリニックの診療継続はあり得ませんでした。本当に本当に感謝です。
それでも残念ながら、まだまだ新型コロナ禍はまだまだ今年も続きそうですね! これだけ感染拡大に導いておきながら、未だに「経済優先」「Go To キャンペーンは有効」等と言って医療崩壊への一途をたどっている政策にはうんざりしていますが、今しばらくは我慢するしかなさそうです。期待されているワクチンにしても抗体が出来ることはどうやら間違いなさそうですが、その抗体が感染予防に効くのか、はたまた感染時に病態を悪化させる方に働くのかは未知数のようです。何せ、開発から1年足らずで認可された特別なワクチンですからね。皆さんの中には副作用が怖いから打ちたくないとお考えの方もいるかも知れませんが、上記のような不確かなものであっても、この抑圧された生活から脱出するにはこのワクチンに一縷の望みを託すよりなさそうです。是非、指示に従って打ってください。お願いします。